2021年度GeoアクティビティコンテストにてHokkaidoWilds.orgが最優秀賞を受賞

Posted on Dec 9, 2021
0
Posted on Dec 9, 2021
0 0
プレスリリース|北海道のアウトドアルートを英語で紹介するウェブサイト「HokkaidoWilds.org」が、国土交通省国土地理院主催の「2021年度Geoアクティビティコンテスト」(2021年12月7~8日、東京都産業貿易センター浜松館)で、「UTMグリッド入りの英語表記登山地図―国内地形図を国際基準に―」をテーマに、最優秀賞を受賞した。同コンテストは、地理空間情報の利活用に関するさまざまな取り組みやサービス、アイディアなどについて展示・発表を行うイベント。

応募作品について

2018年の開設以来、HokkaidoWilds.orgはこれまで300本以上の道内アウトドアルートをウェブで公開してきた。その中でも冬山のバックカントリールートは100本以上、夏登山コースは80本以上となる。本取組は2019年度のGeoアクティビティコンテストで、「北海道インバウンド旅行者の山岳安全に向けた英語表記地形図(紙地図)の開発」をテーマに2冠の賞を受賞した

2021年度のGeoアクティビティコンテストでは、その後の英語表記地形図の発展について、「UTMグリッド入りの英語表記登山地図―国内地形図を国際基準に―」をテーマに発表した。現在の日本国内の市販登山用地形図には、標準的に緯度経度のグリッド線が掲載されるが、緯度経度グリッド線はあまり実用的ではない。日本以外の先進国では、市販登山用地形図には、もっと実用的な1000m×1000mのUTMグリッド線の掲載が標準になっている。こうした国際基準に合わせて、北海道を尋ねる外国人登山者のニーズや期待に合わせ、2021年7月からHokkaidoWilds.orgがネット上で無償で提供するPDF地形図にUTMグリッドを掲載している。

HokkaidoWilds.orgの地形図について

  • 1000mのUTMグリッドを掲載
  • グリッド北やグリッド北からの磁器偏角を表示
  • 山岳地帯において外国人登山者と日本人登山者とのコミュニケーションを促進するために地名は英語/日本語並記
  • 地形図を印刷可能なPDF形式で提供している
  • 地理空間データの埋め込まれたGeoPDFも提供(電波の届かない場所でもAvenza Mapsのスマホアプリで現在地をPDF上で確認できる)
  • 地図の表面に国土地理院の基盤地図情報を使った地形図を表示、裏面に登山コース案内を英語で書かれている
  • A4やA3サイズに統一し、山に携帯しやすいように地図の折り畳み説明も同封
  • ポーランドの受賞歴のあるグラフィックデザイナードモニカ・ガン氏による表紙の色デザイン
  • 地図面の色合いはスイスの地図デザインで、植生の色はUSGSのスタイルに(Patterson & Kelso, 2004に参照) 

 代表者のコメント

トムソン・ロバート(41歳、国籍:ニュージーランド)
HokkaidoWilds.org編集長/北星学園大学文学部英文学科専任講師

「北海道の山岳地帯、特に冬山は、世界的に有名です。世界一のパウダースノーが、ニセコ、旭岳、十勝山脈などでは、宿泊から一歩出てすぐにアクセスできます。したがって、本格的なスキー登山や夏登山縦走を好む欧米豪新の登山者の中では、北海道は既に世界で広く知られていて、大変あこがれのデスティネーションとなっています。そこで、コロナ禍前でも、北海道を尋ねる外国人登山者は急増していて、特にバックカントリースキーによる遭難事故の増加が課題になっていました。コロナ禍が収束したら北海道にまた大勢の外国人スキーや登山者が日本に戻って来ます。そうした日本語が話せない外国人が北海道の山を安全に楽しむために、言葉に頼らないような位置情報伝達方法は大変重要になります。海外では、そうした方法はUTMグリッドというものとして既に存在しているので、本団体が無償提供する英語表記地形図に掲載しています。しかし、日本国内の警察や消防、スキーパトロールなどといった、陸上自衛隊以外の山岳遭難捜索対応組織は、いまだにUTMグリッドの活用方法は分かっていません。少しでも日本国内のUTMグリッドの利活用の促進や、外国人の山岳地帯での安全に貢献できないか、本団体が提供する英語表記地形図にUTMグリッドを掲載することにしました。」

UTMグリッドについて

1940年に米国で開発されたUniversal Transverse Mercator(ユニバーサル横メルカトル図法)を使った、全世界を1000mのグリッドである。

  • 海外の多くの市販地形図に標準化され掲載されている
  • 海外ではボーイスカウトからプロガイド、警察も防災関係者もその活用方法が知っている
  • 標準の1000mグリッドで、素早く土地勘や目的地までの距離がわかる
  • 6桁の座標で位置を伝えることができ、山の中で位置情報を他者に口頭で(無線など)迅速に伝えるのに超便利で不可欠
  • 日本では、UTMグリッドが陸上自衛隊で古くから利用され、官民での利用も近年増えている
  • 国土強靭化推進室や国土地理院等がUTMグリッドの普及に努めているが、民間では標準化に至っていない

詳細は一般社団法人UTMグリッド推進センターのページへ⇒

応募作品の説明動画

2021年度のGeoアクティビティコンテストでは、応募作品の審査は事前に撮影したは発表資料による審査であった。

Play Video

予稿集の発表資料

 

謝辞

  • 一般社団法人UTMグリッド推進センター代表理事宮澤重義氏に、日本国内のUTMグリッド利活用状況や、Geoアクティビティコンテストでの全般的なサポートを感謝しています。
  • UTMグリッドデータ自体は酪農学園大学からのオープンデータを使っていますので、感謝いたします。
  • スイスのカートグラファー、ハウザー・マーカス氏(旭岳の英語表記地形図の著者)にも感謝です。2019年に、ハウザー氏に地形図作成に進められて、現状に至ったいます。彼の助言なしではここまでたどり着かなかったと思います。

任意団体「HokkaidoWilds.org」(ホッカイドウワイルズドットオーアールジー)について

HokkaidoWilds.orgは、北海道のアウトドア情報(バックカントリースキー、登山、カヌー、自転車ツーリング)を英語で発信し、情報を十分得た上で外国人に北海道の素晴らしいアウトドアを楽しんでもらおうという狙いで、2018年に立ち上げた非営利ウェブサイト。今まで300本以上のルートを公開したほか、スマホ地図アプリで利用できるGPSファイルや印刷用のPDF地形図、安全ノートなども提供。2019年度国土交通省主催全国Geoコンテストで入賞する他、道内のアウトドアシンポジウムなどで講演/講義やアウトドア関連組織との連携が多数。

連絡先

HokkaidoWilds.org編集長 トムソン・ロバート*
TEL: 080-4228-6132
Email: rob@hokkaidowilds.org

※北星学園大学文学部英文学科の専任講師

Geoアクティビティコンテストの会場の様子

国土地理院による写真

©Geo activity contest 2021

HokkaidoWilds.orgの写真

CC BY-SA HokkaidoWilds.org

提供:UTMグリッド推進センター

Comments | Queries | Discussion

Leave a Comment

Your email address will not be published. Required fields are marked *

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

See More Like this