今回の作業の目的は、①摩擦の原因の把握、②内側のグリースの再生(オイル・バス)。②に関しては、シマノ純正のMaintenance Oilは存在しますが(http://www.hubstripping.com/shimano-inter8/shimano-grease-oil-en.pdf)、シマノ純正のものを市販のATF(オート・トランズミッション・フルイッド)とほぼ同様のものということで、私はATFを使うことにしました(手に入りやすいし、安価)。
分解の手順/やり方を説明するネット資料は多いです。私が探したのは全て英語ですが、特に参考になったのは以下のカナダ人の動画です。
他にも、以下のページに参考しました:
- Nick Foster’s very recent post
- Muddymole’s post
- Ian’s page(Nexusハブについてですが、アルフィーネと似ています)
- Lachlan Hurst’s post
- wisdomfrom Ecovelo
- Bike mechanic Sam Larson
- Golden Wrench andhis experiences
- Aaron’s Bicycle Repair’s great resource
- Sheldon Brown’s advice on lubrication for IGH’s
- Hubstripping.com’spage on the Alfine 8-speed hub
必要なツールは以下のものです。
左から:薄いレンチ、15mmコーンレンチ、薄くて小さいドライバー、ピン無しのフリーホイール/センターロックのスプロケット(自分はシマノ純正TL-FW30を使いました)
これだけで以下の手入れ全てできます。
さて、まずはディスクブレーキのローターを取り外します。ピン無しのフリーホイールソケットでないとできません(軸に穴が開いていないため)。
ローターを取り除いたら、次はベアリングコーンを取ります。15mmコーンレンチと薄型レンチでできます。
取り外したら、次は反対側に移ります。ホイールをひっくり返し、ハブの付属アクセサリーを取り外し、コグなどを取り外します。コグの取り外しはまずスナップリング(止め輪?)を取らなくてはならないですが、スナップリングのプラスチック製のカバーがありますので、カバーを手で取れます。
次はスナップリング。小型ドライバーならなんとかして取れます。スナップリングの飛び跳ねに注意!
続いて、金属製のダストカバーや、プラのダストカバーのグリップを守るプラスチック輪を手で取ります。
次はプラスチックのダストカバーをねじって取ります。力のある人は手でできるらしいですが、私はドライバーを使って緩めました(私は写真をとりませんでしたが、こんな感じ:http://www.hubstripping.com/shimano-alfine/alfine-strip/slides/alfine8.html)。
そうすると、ハブの内側のギアユニットがきれいに取れます(http://www.hubstripping.com/shimano-alfine/alfine-strip/slides/alfine9.html)。
私のギアユニットは以下です。やはり水の侵害が見られます。
茶色のものはサビの入ったグリースです。布巾で簡単に取り除けました。ここで、ギアユニットを軸ユニットとリングギアーユニットにばらし、内側の点検と行います。ローター側のスナップリングを取ると両側分解されます(http://www.hubstripping.com/shimano-alfine/alfine-strip/slides/alfine12.html)。
このようになります:http://www.hubstripping.com/shimano-alfine/alfine-strip/slides/alfine13.html
私の場合、幸いなことに異常がありませんでしたので、コグ側のベアリングを取って清掃しグリース塗った後、両側を元に戻しました。元に戻るときに、軸にある凹とリングギアユニットの凸をあわせて、ギアをいじりながらセットします(ギアがすぐに合わないこともあります)。
スナップリングを取り付けた後、オイルバスに入れます。私が使ったATFは近くのEneosガススタンドで売ってあるごく普通のATFです。2Lあれば十分です。
容器は2Lのお茶ペットボトルです
5分ほど浸かった後、5分ほどはかせます。汚れたグリースが垂れ流しました。
その後はローター側のベアリングにグリースをやり、ギアユニットをハブに戻し、付属のもの(ダストカバー、コグなど)を取り付けしました。
最終的に、以前よりも摩擦がだいぶ少なくなりました(水害以前よりも)。通常、ペダルを逆回転すると後ろのホイールが回転しますが、オイルバスの場合、まったく影響しません。大体45分ほどの作業でした。