表1 取材予定のフィールド
※他も随時取材する予定で、レベルは天候の好条件だという前提で、初級であってもシーカヤックの基本的な操作方法(再乗艇、回転、ロール、グループレスキューなど)ができることや、海での航行に関する基本知識を大前提としている。
番号 | フィールド | 距離 | 所要時間 | レベル |
---|---|---|---|---|
1 | オタモイ海岸(青の洞窟) | 9km | 3時間 | 初級 |
2 | 雷電岬(滝と洞窟) | 4km | 1時間 | 初級 |
3 | 利尻島(ペシ岬) | 2km | 1時間 | 初級 |
4 | 知床半島(男の泪) | 6km | 2時間 | 初級 |
5 | 神威岬 | 4km | 1時間 | 中級 |
6 | 野付半島 | 20km | 1日間 | 中級 |
7 | 塩谷河岸(小樽~蘭島) | 20km | 4時間半 | 中級 |
8 | 積丹岬(美国~入舸) | 14km | 3時間半 | 中級 |
9 | 岩部海岸(福島町~知内町) | 10km | 3時間半 | 中級 |
10 | 函館山(住吉~入船) | 8km | 3時間 | 中級 |
11 | 地球岬(室蘭) | 7km | 2時間半 | 中級 |
12 | 奥尻島(稲穂岬~青苗) | 38km | 2日間 | 中級 |
13 | 室蘭海岸(絵鞆~イタンキ浜) | 15km | 3時間半 | 上級 |
14 | 天売島一周 | 12km | 5時間 | 上級 |
15 | 焼尻島一周 | 12km | 5時間 | 上級 |
16 | 襟裳岬(東洋~北の浜) | 8km | 3時間 | 上級 |
17 | 礼文島(元地~船泊) | 28km | 2日間 | 上級 |
18 | 知床半島一周(相泊~ウトロ) | 62km | 5日間 | エキスパート |
HokkaidoWilds.orgのシーカヤックルートデータベースの特徴
- GPSナビゲーションで利用できるGPXとKMLルートファイルの提供
- 印刷できる英語地名表記のPDF地形図(国土地理院基盤地図データをベースにHokkaidoWilds.org自作)
- 出艇や上陸場所や公共交通機関情報
- シーカヤックに関連する漁港などの条例の説明
- 現在地からルート検索
- 写真付きの詳細なルート案内
- ルート付近の温泉情報
- 安全情報やよくある質問
- ルートごとのおすすめローカル・ガイド
アイヌ語の地名表記
シーカヤックルート取材メンバー
ROB THOMSON (男、41歳) – HokkaidoWilds.org代表
トムソン・ロバートは14年間に日本に滞在しており(北海道は10年間)、札幌市にある北星学園大学文学部の専任教員として勤めている(専門分野はデジタルマーケティングを含むメディア・コミュニケーション論)。HokkaidoWilds.orgのウェブ開発の担当に、ルート取材(撮影、執筆など)の担当もしている。以前自転車でユーラシア大陸を単独で横断するほか、ギネス世界記録の保持者(スケートボードによる最長の旅―12,159km)でもある。日本語は支障なく機能できる(日本語能力試験1級、修士論文は日本語で執筆した)。北海道大学文学研究科で博士課程修了者。国籍はニュージーランド。野外資格:スイフトウォーターレスキューテクニシャン(SRT1)、雪崩講習 AST 2。
HAIDEE THOMSON (女、41歳)
トムソン・ヘイディ氏は12年間に日本に滞在しており(北海道は11年間)、札幌市にある北星学園大学文学部の専任教員として勤めている(専門分野は応用言語学)。HokkaidoWilds.orgの企画や写真撮影に携わっている。日本語はほぼ支障なく機能できる(日本語能力試験2級)。国籍はニュージーランド。野外資格:スイフトウォーターレスキューテクニシャン(SRT1)。
CHRIS AULD (男、43歳)
主にニセコ周辺のマウンテンバイク、スキー登山、ホワイトウォーター(川下り)の取材を担当し、データ処理やウェブサイト運営にも貢献。元ニュージーランド・ホワイトウォーター・カヤック代表で、北米やニュージーランドでのシーカヤックの経験もある。マクロソフト社のアジア地域マネージャーでシンガポール在住だが、年に10回程度北海道を尋ねている。多数のアウトドア資格を保持(カナダヘリスキーガイド、スイフトウォーターレスキューテクニシャン(SRT1)、スキーインストラクター、上級野外救急法など)。蘭越町に別荘を所有。国籍はニュージーランド。
GREG AND MARI
グレッグ(カナダ人)はパドリング全般の達人と元プロガイドで、パートナーのマリさん(日本人)と一緒に北海道各地でホワイトウォーターのカナディアンカヌーを乗っている。NHKのWILD HOKKAIDO!への出演も多数。
HokkaidoWilds.orgの実績
北星学園大学文学部英文学科専任講師のトムソン・ロバート(北海道在住ニュージーランド人、専門はデジタルマーケティング)が2018年11月に任意団体「HokkaidoWilds.org」を立ち上げ、同団体のメンバーはこれまで多数の道内のスキー登山ルート(116本)、自転車ツーリングルート(42本)、夏登山ルート(83本)、カヌールート(50本)、道内の山小屋(42件)を英語で紹介してきた。すべてのルートガイドは計画から執筆まで、HokkaidoWilds.orgのボランティアチームがプロデュースしている。おおよそ一週間に一本といったペースで公開している。
多くの講演やシンポジウムに呼ばれており、その中でも2021年度の環境省主催の「みんなでつくる、世界を魅了する大雪山国立公園」記念シンポジウム、2021年度「ATWSキックオフシンポジウム」、「FOSS4G北海道」(地理情報システム関係)、株式会社モンベル主催の「Sea To Summit 環境シンポジウム」の講演者及びパネリストとして呼ばれ、2019年に東京で開かれた国土交通省国土地理院「GEOアクティビティコンテスト」にて、全国の応募作品の中から「北海道インバウンド旅行者山岳安全に向けた英語表記地形図(紙地図)の開発」をテーマに、「来場者賞」や「電子国土賞」の2つの賞を受賞し、2021年のGeoアクティビティコンテストでは最優秀賞を受賞。
任意団体HokkaidoWilds.org(ホッカイドウワイルズドットオーアールジー)について
HokkaidoWilds.orgは、北海道のアウトドア情報(バックカントリースキー、登山、カヌー、自転車ツーリング)を英語で発信し、情報を十分得た上で外国人に北海道の素晴らしいアウトドアを楽しんでもらおうという狙いで、2018年に立ち上げた非営利ウェブサイト。今まで300本以上のルートを公開したほか、スマホ地図アプリで利用できるGPSファイルや印刷用のPDF地形図、安全ノートなども提供。2021年度国土交通省主催全国Geoコンテストで最優秀賞を受賞する他、道内のアウトドアシンポジウムなどで講演/講義やアウトドア関連組織との連携が多数。
連絡先
トムソン・ロバート(HokkaidoWilds.org代表者)
TEL: 080-4228-6132
メール:rob@hokkaidowilds.org
インスタグラム: @rob_tomo